Q.サプリメントや食べ物で補うといい成分はありますか?(相談者・広テレ従業員)

女性はビタミンCや鉄分などを摂取したほうが良いと聞きますが、サプリメントで補ったほうがいいのでしょうか?
この質問に回答してくれたメディカルパートナーは…

中原 恭子(女性クリニック ラポール / 広島市中区大手町)
経歴:
1985年 医師免許取得
1991年 医学博士取得
2008年から女性クリニックラポール開設し現在に至る
専門分野:
産婦人科一般
更年期医療 女性医療 漢方治療
理屈からいうと、不足しているものは補う、余分なものは取り除く、が原則です。
過不足を知るにはやはりまず検査を受けるほうが良いと思います。
とくに鉄の検査は、比較的簡単に検査ができるので婦人科や内科で検査を希望してみてはどうでしょうか?
あるいは、献血することが嫌いでなければ、献血ルームに行って事前の検査を受けてみて、献血を断られるようなときは、鉄不足が判明しますよね。そのようなときは鉄のサプリを飲む確固とした理由になります。
ただ、理屈は理屈であり、なかなか病院に行ったり献血ルームを訪れるのも難しい場合どうしたらよいか?
女性は生理をきっかけに鉄不足になりやすいので、生理後は2週間くらいこまめにヘム鉄をのむなどの方法をとられてよいと思います。
ビタミンCは鉄の吸収をよくするという意味で一緒に摂ることを勧めます。そのほか、一般的に日本人に少ないと言われているカルシウム、ビタミンD、日本女性に少ないと言われる亜鉛は摂っても良いでしょう。
また、最近の若い日本女性のエクオール(大豆由来の成分)を作り出す力が外国人並みに低下しているという報告(※1)もあり、エクオール含有サプリメントもおすすめでしょう。エクオールは更年期の年齢の方に限りません。また男性が摂っても問題はありませんので、家族で用法用量を守りながら服用ください。
よく様々なサプリメントを一緒に摂っているケースがございます。サプリメントは単剤なのでわかりやすいですが、健康食品は様々な効能を持つ成分が一緒になっているので、健康食品は1種類にしてください。その中にビタミンA、B、C、D、Eもあると思います。たとえ単剤でもその健康食品と被ったビタミン、あるいはミネラルは気を付けるようにしてください。健康食品の合わせ技は避けてください。
Q. サプリメントよりも食べ物で補うほうが好ましいですか?
その方の生活スタイルによるかと思います。食事に時間を取ることが難しい方は、サプリという手段を避けるべきではないでしょう。食事は食べる意味だけでなく会話を楽しんだり、香りをかいだり、食感を楽しんだりの意味合いもあるわけです。
食育という教育の側面もあるので、時間に余裕がある場合は食事から栄養を摂ることを考えましょう。
サプリメントを服用するときもその意味合いを理解しながら飲むようにしましょう。
Q. 生理前後にイライラしてしまう際に、お勧めなことや摂取したほうがいいサプリメント、食べ物もあれば教えていただきたいです。
牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品や赤身の魚(カツオなど)、大豆製品、バナナなど、幸せホルモンの一つであるセロトニンの原料となるトリプトファンを多く含む食品はオススメです。
そして何より、この時期は炭水化物を摂り過ぎないように気をつけましょう。あと水分の摂り過ぎも要注意です。
※1 日本人は外国人に比べてエクオールを作り出す力が高い?
エクオールはイソフラボンの一成分ですが、女性ホルモン様作用があること、抗酸化作用があることから健康を支えるサプリメント成分とされています。
日本人は本来大豆を、納豆や豆腐などでしっかり摂取できていました。
それができなくなっており、自分の体内でエクオールを作れなくなっています。特に若い人が顕著であると言われています。(食事の欧米化の影響と言われています)
回答してくれたメディカルパートナー: 中原恭子先生 女性クリニックラポール(クリニックの情報はこちらから)
※症状には個人差がありますので必ず医師にご相談ください
生理や更年期症状など健康についての悩みや疑問をお寄せください。体験談も受け付けています。
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