Q.献血をすると生理に影響がありますか?(相談者・30歳女性)

20代後半から献血をするようになったのですが、生理前に献血をすると生理がほぼ3日で終わるようになりました。4日目、5日目はほぼ血がないという状態になります。しかも血の塊がなく、サラサラです。
悩みではないし、むしろ個人的には好都合なのですが、これはなにか関係があるのでしょうか?
この質問に回答してくれたメディカルパートナーは…

中原 恭子(女性クリニック ラポール / 広島市中区大手町)
経歴:
1985年医師免許取得
1991年 医学博士取得
2008年から女性クリニックラポール開設し現在に至る
専門分野:
産婦人科一般
更年期医療 女性医療 漢方治療
瀉血(しゃけつ) という言葉をご存じでしょうか。血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つで、東洋医学では、瀉法という治法(治療の方法)があります。<実は瀉し、虚は補う(じつはしゃし、きょはおぎなう)>という概念から、余分なものは取り除くということで体の平衡が保たれることがあります。あるいは西洋医学でも中世ヨーロッパでは悪い血を取り除くという目的での瀉血はあったと聞きます。現在でも、限られた疾患(真正多血症など)では瀉血が治療になりえます。
ただ、献血は瀉血が目的ではありませんし、日本赤十字社もそのようにコメントしています。献血の精神はあくまでもボランティア精神ですので、当初の目的は忘れないようにしましょう。
相談者さんが献血の効用かと疑問に感じていることは、経験則の範疇を出るものではないように思えます。
生理前・生理中に献血をしてもいい?
基本的には生理学影響の出ない範囲での献血量が設定されているためあまり気にされなくてよいと思います。が、体調の悪いときにはお勧めはいたしません。
回答してくれたメディカルパートナー: 中原恭子先生 女性クリニックラポール(クリニックの情報はこちらから)
※症状には個人差があります。気になることがあれば必ず医師にご相談ください。
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