Q.毎年がん検診に行きますが、昨年末に検診に行った時、もしかしたら子宮体がんの可能性があると言われました。1月末まで出血的な物が無い様なら検査しましょうと…。1年以上生理がなく閉経したと思っていました。不正出血もなく、自覚症状もなく、子宮体がんという話にビックリしています。(相談者・52歳)

HEALTH

この質問に回答してくれたメディカルパートナーは…


吉川徹(広島赤十字・原爆病院 緩和ケア科)

【経歴】広島市出身。修道高校53回卒。2007年関西医科大学卒業。大阪での修行を経て2014年より広島に戻ってきて、広島大学病院、広島赤十字・原爆病院、頼島産婦人科で産婦人科医師として従事した後に、産まれることとは反対の死ぬことということにフォーカスを当てた医療を行いたいと考え2021年より緩和ケア科医師として広島赤十字・原爆病院に勤務。生と死という一見相反するものをどのように受け止めていくか、探求をしながらそれを広めていくため教育にも携わるようにしている。 

【専門分野】産婦人科、思春期、更年期治療、腹腔鏡手術、不妊治療、緩和ケア、終末期医療    


こんにちは。
特に症状もないのに、急に「がんかもしれない!」と言われてとても驚かれて、怖い思いをされたことと思います。文章だけからの予測になりますが、きっと子宮の中の膜が分厚かったのだと思います。

一般的には生理のある女性は子宮の中の膜が分厚くなって、それが剥がれて生理になり膜が薄くなってということを繰り返します。閉経後の方はその変化が起こらなくなるので、膜が分厚いということであれば、悪いものがないか、つまり子宮体部がんがないか?ということを調べる必要があるわけです。しかし、閉経後も卵巣からのホルモンが全然でなくなるわけではなくて若干出ているので、生理が起こることもあるんです。

そのためこの場合に当てはめて考えると、1月末までに生理のような出血があって、エコー検査で膜が薄くなっていたら「生理だったんだね」という判断になるし、出血がなくて分厚いままだと「がんがあるかもしれない!」ということになるわけです。


がん一般に言えることなのですが、「初期段階は自覚症状で気が付きにくい」と言うことがあります。子宮頸部がんや子宮体部がんは、症状として不正出血がありますが、なかなか症状が出にくいこともあります。そのため、できれば1年毎の子宮がん検診とエコー検査を、何も症状がなくても受けることを強くおすすめいたします。20歳代の若い方でも子宮頸部がんになることはあるので、性交経験のある女性は定期的な検診を受けましょう。


また子宮体部がんに関して言えば、閉経前後、つまり40歳を超えてくるとリスクが上昇します。そのため定期的な受診をしていても、不正出血があれば一度早めに婦人科受診をしておくことをおすすめします。

子宮のがんは早期発見が治療の鍵です。きちっと定期的な検診を受けてくださいね。

※症状には個人差がありますので必ず医師にご相談ください

吉川 徹

産婦人科医

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皆さんこんにちは。 僕は、生と死という人間産まれてくる以上は必ず経験することを苦しみなくどのように自然に過ごすことができるのかということを考えて医療をしてき...

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